競馬用語辞典

競馬には独特の専門用語がたくさんあります。このページでは、競馬を楽しむために知っておきたい用語を初心者にもわかりやすく解説します。

基本競馬用語集

サラブレッド
競馬で使用される純血種の馬。スピードと持久力に優れた品種です。
競走馬(けいそうば)
レースに出走する馬。主にサラブレッド種が使用されます。
牡馬(ぼば)
雄の馬のことです。
牝馬(ひんば)
雌の馬のことです。
セン馬(せんば)
去勢された雄馬のこと。気性が安定するため、レースに集中しやすくなります。
馬主(ばぬし)
競走馬のオーナーのこと。馬の調教・出走などを管理しています。
調教師(ちょうきょうし)
馬の調教や管理を行う専門家。厩舎の責任者でもあります。
騎手(きしゅ)
競走馬に乗ってレースを行う選手のこと。ジョッキーとも呼ばれます。
厩舎(きゅうしゃ)
馬が生活する場所。調教師が管理責任者となります。
馬券(ばけん)
レース結果を予想して購入する券のこと。的中すると配当金が得られます。
オッズ
馬券の予想払戻率のこと。数字が大きいほど人気がなく、払戻金も高くなります。
本命馬(ほんめいば)
最も勝つ可能性が高いと予想する馬。
対抗馬(たいこうば)
本命馬の次に勝つ可能性が高いと予想する馬。
単勝(タンショウ)
1着になる馬を当てる馬券。
複勝(フクショウ)
選んだ馬が3着以内に入る馬券。
馬連(ウマレン)
1着と2着になる2頭を順不同で当てる馬券。
馬単(ウマタン)
1着と2着を順番通りに当てる馬券。
三連複(サンレンフク)
1着、2着、3着になる3頭を順不同で当てる馬券。
三連単(サンレンタン)
1着、2着、3着を順番通りに当てる馬券。

レース関連用語

新馬戦(しんばせん)
初めて競走に出走する馬のみが参加できるレース。
未勝利戦(みしょうりせん)
まだ1勝もしていない馬が出走するレース。
条件戦(じょうけんせん)
過去の勝ち数や獲得賞金などの条件によって出走資格が定められたレース。
オープン
条件の制限がなく、実力のある馬が集まる高いレベルのレース。
重賞(じゅうしょう)
特に重要なレースを指し、G1、G2、G3の3つのグレードに分類されます。
G1(グレード・ワン)
最高ランクの重賞レース。日本では年間約24レース実施されます。
G2(グレード・ツー)
G1に次ぐランクの重賞レース。
G3(グレード・スリー)
G1、G2に次ぐランクの重賞レース。
クラシック
3歳馬限定の伝統的な重賞レースのこと。日本では皐月賞、日本ダービー、菊花賞の3レースを指します。
ハンデキャップレース
馬の能力によって、背負う重さ(斤量)が調整されるレース。
平場(ひらば)
重賞ではない一般のレース。
芝コース(しばコース)
芝生が植えられたレースコース。
ダートコース
砂や土などで舗装されたレースコース。
内回り(うちまわり)
競馬場の内側を回るコース。
外回り(そとまわり)
競馬場の外側を回るコース。
パドック
レース前に馬を観察できる場所。馬の状態や気配をチェックできます。
返し馬(かえしば)
パドックからコースへ向かう途中で行われる、軽い運動のことです。
スタートゲート
レースのスタート地点に設置された装置。全ての馬が一斉にスタートします。
競馬場(けいばじょう)
競馬が行われる施設のこと。コース、スタンド、パドックなどが設置されています。
着差(ちゃくさ)
レースでの馬同士の差のこと。「ハナ差」「アタマ差」「クビ差」などと表現されます。
上がり3F(あがりさんはろん)
レース終盤の3ハロン(約600m)のタイム。馬の持久力や末脚の強さを示す指標です。

馬体・脚質用語

馬体(ばたい)
馬の体全体のこと。馬体の状態は競走能力に大きく影響します。
馬格(ばかく)
馬の体格や骨格のこと。「馬格が良い」といえば、体格が立派で恵まれていることを意味します。
馬体重(ばたいじゅう)
馬の体重。馬の調子を判断する重要な指標の一つです。
馬体つき
馬の体型や筋肉のつき方のこと。筋肉質かぽっちゃり型かなどで分類されます。
毛艶(けつや)
馬の毛並みの艶やかさ。健康状態の良さを示す指標の一つです。
首差し(くびさし)
馬が首を前に伸ばす姿勢のこと。レースでは前を向いて集中している証拠とされます。
アップセット
人気のない馬が勝利することを指します。
逃げ(にげ)
スタートから先頭を走り続ける競走スタイル。
先行(せんこう)
レース序盤は先頭から数頭以内につけて進む競走スタイル。
差し(さし)
レース中盤まで中団に位置し、最後に前に出る競走スタイル。
追い込み(おいこみ)
レース終盤まで後方に位置し、最後に一気に加速する競走スタイル。
叩き(たたき)
調整のためにレースに出走させること。本番に向けた準備レースとなります。
末脚(まっきゃく)
レース終盤での伸びやかな脚のこと。末脚が強い馬は最後の直線で他馬を差し切る能力が高いです。
心肺機能(しんぱいきのう)
馬の持久力に関わる機能。長距離を走り抜く能力に関係します。
ストライド
馬の一歩の幅のこと。ストライドが大きい馬はスピードが出やすいとされます。
フットワーク
馬の脚の運びのスムーズさ。良いフットワークは走りの効率に関係します。

調教関連用語

調教(ちょうきょう)
馬をレースに向けて鍛えること。体力づくりやスピード強化などが含まれます。
併せ馬(あわせうま)
複数の馬が一緒に調教すること。実戦的な刺激を与えます。
単走(たんそう)
1頭だけで行う調教。
追い切り(おいきり)
レース直前に行う本格的な調教。本番に向けた最終調整です。
馬なり(うまなり)
騎手が馬に鞭を入れたり強く促したりせず、馬の自然な走りを引き出す調教方法。
強め(つよめ)
馬なり調教よりも強く追って行う調教。本格的な調教の一種です。
坂路(はんろ)
上り坂のトレーニングコース。筋力強化に効果的です。
ウッドチップ
調教で使用される木片を敷き詰めたコース。馬の脚への負担が少ないです。
ポリトラック
合成素材で作られた調教コース。馬の脚への負担を軽減します。
ブリーズアップ
800〜1000mを全力で走る調教。スピード強化に効果的です。
栗東(りっとう)
JRAの関西トレーニングセンター。関西所属馬が調教を行う施設。
美浦(みほ)
JRAの関東トレーニングセンター。関東所属馬が調教を行う施設。
外厩(がいきゅう)
トレーニングセンター外の厩舎のこと。馬の状態や調整方法によって使い分けられます。
時計(とけい)
調教やレースでの走破タイム。「時計が良い」と言えば、速いタイムで走ったことを意味します。
放牧(ほうぼく)
馬を牧場に出して自由に草を食べさせたり運動させたりすること。調整や休養の一環として行われます。
鞍上(あんじょう)
馬に乗る騎手のこと。「鞍上は〇〇騎手」などと表現します。
減量(げんりょう)
騎手見習いに与えられる斤量の軽減措置。経験の少ない騎手を支援するための制度です。

血統関連用語

血統表(けっとうひょう)
馬の祖先を記録した表。通常、3代前までの祖先が記載されています。
父系(ちちけい)
父馬側の血統ライン。特にサラブレッドでは父系による分類が重視されます。
母系(ははけい)
母馬側の血統ライン。牝系とも呼ばれ、重要視されます。
種牡馬(しゅぼば)
繁殖用の雄馬。引退後に優秀な競走馬が種牡馬になることがあります。
繁殖牝馬(はんしょくひんば)
繁殖用の雌馬。引退後に優秀な競走牝馬が繁殖牝馬になることがあります。
産駒(さんく)
ある馬から生まれた子供のこと。「○○産駒」という表現で使われます。
サンデーサイレンス系
名種牡馬サンデーサイレンスの血を引く馬の系統。日本の競馬界で大きな影響力を持ちます。
ノーザンダンサー系
名種牡馬ノーザンダンサーの血を引く馬の系統。国際的に高い評価を受けています。
インブリード
同じ祖先が血統表に複数回登場すること。近親交配による特定の形質強化を狙います。
クロス
特定の祖先を異なる経路で配合すること。相乗効果を期待します。
ニックス
相性の良い血統同士の組み合わせのこと。成功率の高い配合として注目されます。
ダンチヒ系
名種牡馬ダンチヒの血を引く馬の系統。スピードに優れた特徴があります。
キングマンボ系
名種牡馬キングマンボの血を引く馬の系統。日本でも多くの活躍馬を輩出しています。
牝系(ひんけい)
母馬から母方の祖先をたどった系統。「○○系」と表現されます。
黒鹿毛(くろかげ)
馬の毛色の一種。体が黒っぽく、たてがみや尾が黒い。
鹿毛(かげ)
馬の毛色の一種。体が赤茶色で、たてがみや尾が黒い。
栗毛(くりげ)
馬の毛色の一種。体が栗色で、たてがみや尾も同色か少し明るい色。

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