馬券の組み立て方
馬券には様々な組み合わせ方があり、それぞれに特徴と戦略があります。的中率を高めるための馬券の組み立て方を解説し、効率的な馬券購入のコツをご紹介します。
馬券の基本的な組み立て方
馬券を購入する際の基本的な組み立て方について解説します。競馬で的中を目指すには、単なる馬の選択だけでなく、馬券の組み方も重要です。
単純買いとは
最もシンプルな馬券の買い方で、指定した馬の組み合わせのみを購入します。
- 単勝・複勝:1頭だけを選んで購入(例:7番の単勝)
- 馬連・馬単・ワイド:2頭を選んで購入(例:3-8の馬連)
- 三連複・三連単:3頭を選んで購入(例:1-4-6の三連複)
単純買いは、予想が的中すれば効率よく利益を得られますが、外れた場合は全額の損失となります。
組み合わせ買いとは
複数の馬を選び、様々な組み合わせで馬券を購入する方法です。的中率を高める目的で利用されます。
- ボックス:選んだ馬の全ての順序組み合わせを購入
- フォーメーション:軸となる馬を固定し、他を総当たりで組み合わせ
- 流し:1頭または複数頭を軸にして、他の馬を総当たりで組み合わせ
組み合わせ買いは、的中率は高くなりますが、購入点数が増えるため資金も多く必要になります。
馬券の組み立て方は、自分の予想の確信度や予算に合わせて選ぶのが基本です。確信度が高ければ単純買い、不確実性が高ければ組み合わせ買いが適していることが多いです。
ボックス買い
ボックス買いは、選んだ馬の全ての順序の組み合わせを購入する方法です。着順を正確に予想する必要がなく、選んだ馬が指定の着順内に入れば良いため、的中率を高める効果があります。
馬連ボックス
2頭を選ぶ場合は1通り、3頭なら3通り、4頭なら6通り、5頭なら10通りの組み合わせになります。
選択頭数 | 組み合わせ数 | 例(馬番) | 100円購入時の合計金額 |
---|---|---|---|
2頭 | 1通り | 1-2 | 100円 |
3頭 | 3通り | 1-2, 1-3, 2-3 | 300円 |
4頭 | 6通り | 1-2, 1-3, 1-4, 2-3, 2-4, 3-4 | 600円 |
馬単ボックス
馬連の2倍の組み合わせ数になります。2頭なら2通り、3頭なら6通り、4頭なら12通りとなります。
三連複ボックス
3頭を選ぶ場合は1通り、4頭なら4通り、5頭なら10通り、6頭なら20通りの組み合わせになります。
三連単ボックス
三連複の6倍の組み合わせ数になります。3頭なら6通り、4頭なら24通り、5頭なら60通りとなります。
ボックス買いは的中率は高くなりますが、点数が増えると購入金額も増加します。特に三連単ボックスは点数が多くなりがちなので、予算に合わせて馬の数を選びましょう。
フォーメーション買い
フォーメーション買いは、軸となる馬を固定し、他の馬を総当たりで組み合わせる方法です。自信のある馬と、可能性がある馬をうまく組み合わせることができます。
馬連フォーメーション
1頭を軸にして、他の馬を相手に選ぶ方法です。
例:1番を軸に、2,3,4,5番を相手にする場合
- 1-2, 1-3, 1-4, 1-5の4通り
- 100円ずつ購入すると合計400円
馬単フォーメーション
1頭を1着(または2着)固定で、他の馬を組み合わせます。
例:1番を1着軸にして、2,3,4番を2着に指定する場合
- 1→2, 1→3, 1→4の3通り
- 100円ずつ購入すると合計300円
三連複フォーメーション
1頭または2頭を軸にして、他の馬を組み合わせます。
例:1番を軸にして、2,3,4,5番から2頭を選ぶ場合
- 1-2-3, 1-2-4, 1-2-5, 1-3-4, 1-3-5, 1-4-5の6通り
- 100円ずつ購入すると合計600円
三連単フォーメーション
着順ごとに馬を指定する形式です。最も複雑ですが、的中すれば高配当が期待できます。
例:1着に1番、2着に2,3番、3着に4,5,6番を指定する場合
- 1→2→4, 1→2→5, 1→2→6, 1→3→4, 1→3→5, 1→3→6の6通り
- 100円ずつ購入すると合計600円
フォーメーション買いは、自信度の高い馬を軸にすることで、点数を抑えつつ的中率を高めることができます。ただし、軸馬が外れると全ての馬券が外れるリスクがあります。
流し買い
流し買いは、軸となる馬を1頭または複数頭固定し、残りの馬を総当たりで組み合わせる方法です。特に三連単や三連複で有効な買い方です。
1頭軸の流し
1頭を軸にして、他の馬全てを相手にする方法です。
例(馬連の場合):10頭立てのレースで1番を軸にする
- 1-2, 1-3, 1-4, 1-5, 1-6, 1-7, 1-8, 1-9, 1-10の9通り
- 100円ずつ購入すると合計900円
2頭軸の流し
2頭を軸にして、残りを相手にする方法です。
例(三連複の場合):1番と2番を軸にして、残りの馬を3着に流す
- 1-2-3, 1-2-4, 1-2-5, ... と、相手馬の数だけ組み合わせが生まれます
三連単の流し
三連単では特に多様な流し方があります。
- 1着流し:1着の馬を指定し、2着と3着を流す
- 2着流し:2着の馬を指定し、1着と3着を流す
- 3着流し:3着の馬を指定し、1着と2着を流す
- 1・2着流し:1着と2着を指定し、3着を流す
- 1・3着流し:1着と3着を指定し、2着を流す
- 2・3着流し:2着と3着を指定し、1着を流す
流し買いは、軸と相手の馬の数によって購入点数が大きく変わります。特に全頭流しは点数が多くなるので、予算と相談しながら買い方を工夫しましょう。