馬券の種類と特徴

単勝は最もシンプルな馬券で、1着になると予想する馬を1頭選ぶ馬券です。

的中条件

選んだ馬が1着になれば的中となります。

特徴

• 初心者にもわかりやすいシンプルな馬券です。
• 人気のある馬の単勝オッズは低めで、配当も控えめになることが多いです。
• 穴馬（人気のない馬）が勝利した場合は高配当になることもあります。

購入方法の例

例：「3レース、単勝、7番に500円」

これは、3レースで7番の馬が1着になると予想して500円分の馬券を購入することを意味します。

複勝は、選んだ馬が3着以内に入れば的中となる馬券です。

的中条件

選んだ馬が3着以内（出走頭数が7頭以下の場合は2着以内）に入れば的中となります。

特徴

• 単勝よりも的中率が高い馬券です。
• 的中率が高い分、配当は単勝より低くなる傾向があります。
• 人気のある馬の複勝は、配当が100円台という場合もあります。
• 人気のない馬でも3着に入れば的中するため、穴馬を狙う際にも利用されます。

購入方法の例

例：「5レース、複勝、3番に1000円」

これは、5レースで3番の馬が3着以内に入ると予想して1000円分の馬券を購入することを意味します。

馬連は、1着と2着になる2頭の馬を選ぶ馬券です。着順は問いません。

的中条件

選んだ2頭の馬が1着と2着になれば、どちらが1着でもどちらが2着でも的中となります。

特徴

• 単勝・複勝よりも難しいですが、配当も高くなる傾向があります。
• 人気のある組み合わせでは数百円程度の配当もありますが、穴馬の組み合わせで数万円の配当になることもあります。
• 2頭の人気馬を選ぶと的中率は上がりますが、配当は低くなります。

購入方法の例

例：「7レース、馬連、1番-6番に300円」

これは、7レースで1番と6番の馬が1着と2着になる（順不同）と予想して300円分の馬券を購入することを意味します。

馬単は、1着と2着になる2頭の馬を着順通りに当てる馬券です。

的中条件

選んだ2頭の馬が、指定した順番通りに1着と2着になれば的中となります。

特徴

• 馬連より難しく、的中率は下がりますが、配当は高くなる傾向があります。
• 馬連の約2倍の配当になることが多いです。
• 着順まで正確に予想する必要があるため、レース展開の予想も重要になります。

購入方法の例

例：「4レース、馬単、2番→8番に500円」

これは、4レースで2番の馬が1着、8番の馬が2着になると予想して500円分の馬券を購入することを意味します。

ワイドは、選んだ2頭の馬が3着以内に入れば的中となる馬券です。

的中条件

選んだ2頭の馬が共に3着以内に入れば、着順に関わらず的中となります。

特徴

• 馬連より的中率が高い馬券です。
• 的中率が高い分、配当は馬連より低くなる傾向があります。
• 穴馬を絡めると高配当になることもあります。
• 資金管理を意識したい方に向いている馬券です。

購入方法の例

例：「6レース、ワイド、4番-9番に200円」

これは、6レースで4番と9番の馬が共に3着以内に入ると予想して200円分の馬券を購入することを意味します。

三連複は、1着、2着、3着になる3頭の馬を当てる馬券です。着順は問いません。

的中条件

選んだ3頭の馬が1着、2着、3着を独占すれば、着順に関わらず的中となります。

特徴

• 馬連やワイドより難しく、的中率は下がりますが、配当は高くなる傾向があります。
• 人気サイドでも数千円の配当になることが多いです。
• 穴馬が絡むと数万円以上の高配当になることもあります。
• 「ボックス」で購入することが多い馬券です。

購入方法の例

例：「8レース、三連複、3-5-7に100円」

これは、8レースで3番、5番、7番の馬が1着、2着、3着になる（順不同）と予想して100円分の馬券を購入することを意味します。

三連単は、1着、2着、3着になる3頭の馬を着順通りに当てる最も難しい馬券です。

的中条件

選んだ3頭の馬が、指定した順番通りに1着、2着、3着になれば的中となります。

特徴

• 最も難しい馬券ですが、配当も最も高くなる傾向があります。
• 数万円の配当が当たり前で、穴馬が絡むと数十万円、時には数百万円の配当になることもあります。
• 「フォーメーション」や「流し」で購入することが多い馬券です。
• 1点100円で高額配当を狙える魅力があります。

購入方法の例

例：「10レース、三連単、4→7→2に300円」

これは、10レースで4番の馬が1着、7番の馬が2着、2番の馬が3着になると予想して300円分の馬券を購入することを意味します。

馬券には様々な買い方のバリエーションがあります。主な買い方を紹介します。

通常買い（単純な組み合わせ）

最もシンプルな買い方で、指定した馬の組み合わせのみを購入します。

例：「馬連、6-8」、「三連単、1→4→7」

ボックス買い

選んだ馬の全ての順序の組み合わせを購入する方法です。主に馬連、馬単、三連複、三連単で利用されます。

• 馬連ボックス：2頭で1組（例：1-2のボックスは1通り）
• 馬単ボックス：2頭で2組（例：1→2、2→1の2通り）
• 三連複ボックス：3頭で1組（例：1-2-3のボックスは1通り）
• 三連単ボックス：3頭で6組（例：1→2→3、1→3→2、2→1→3、2→3→1、3→1→2、3→2→1の6通り）

フォーメーション買い

軸となる馬を固定し、他の馬を総当たりで組み合わせる方法です。

例：「三連単、1→2,3,4→5,6,7,8」（1番を1着、2,3,4番のいずれかを2着、5,6,7,8番のいずれかを3着と予想）

流し買い

軸となる馬を1頭または複数頭固定し、残りの馬を総当たりで組み合わせる方法です。

• 1頭軸流し：1頭を軸にして、他の馬を総当たりで組み合わせます。
• 2頭軸流し：2頭を軸にして、他の馬を総当たりで組み合わせます。

全通り買い

指定した馬の全ての組み合わせを購入する方法です。数が多くなりがちなので、注意が必要です。

オッズとは、馬券が的中した場合の払戻率のことです。馬券選びの重要な指標となります。

オッズの見方

オッズは「〇〇倍」と表示され、購入金額にこの数字をかけたものが払戻金となります。

例：単勝オッズが「5.3倍」の馬に1000円賭けて的中した場合、5.3×1000=5300円の払戻金を受け取れます。

オッズと人気の関係

一般的に、オッズが低い馬ほど人気があり、勝つ可能性が高いと見られています。逆にオッズが高い馬は穴馬（人気のない馬）と呼ばれます。

• 1桁台のオッズ：人気馬で、勝つ確率が比較的高いと見られています。
• 10倍〜30倍程度：中穴馬で、条件が合えば好走する可能性があります。
• 30倍以上：大穴馬で、勝つ確率は低いものの、的中すれば高配当が期待できます。

オッズの変動

オッズは馬券の購入状況によってリアルタイムで変動します。レース直前になるほど、より多くの情報が反映されたオッズになる傾向があります。

返還率

JRAの馬券の控除率は約25%で、75%が払戻金として還元されます。つまり長期的に見ると、投資額の約75%が返ってくる計算になります。